2012/12/09

温泉入浴指導員、2日間研修レポート【その一】

 東海地方の平地には、初雪が降りましたそうです。この初雪の降った東海地方に、残念ながら僕はいなかった。


12月8日、12月9日の二日間は、東京で、『温泉入浴指導員』の講習会に参加してきました。

講習会会場 夢の島公園 BumB

 『温泉入浴指導員』というのは、厚生労働省が制定した資格で、健康増進施設認定規定に規定する温泉利用プログラムを安全かつ適切に指導する能力を有し、身体測定生活指導及び応急手当を行う者のことです。『温泉利用プログラム型』施設には、同規定によって少なくとも1人の『温泉入浴指導員』がいることを義務付けされてます。

 この温泉入浴指導員という公的資格があるのを知ったきっかけは、実はテレビ番組なんです。そこで、興味が湧いてきて、講習会に参加することにしました。

 二日間という短い間、かなり充実した内容を学ぶことができましたので、これまで温泉についての知識があんまりにも少なかったなと講習するときに改めて思いました。


 で、「どんな講習内容を受けました?


 二日間の大体の流れは以下のようになります。

 一日目(9:20-17:30)
 午前:健康学
 午後:救命講習、入浴プログラム指導実習

 二日目(9:30-17:00)

 午前:温泉環境と健康
 午後:温泉医学総論・各論、温泉入浴指導員試験及び講評


 まず、一日目の朝、受け付け後に、自分のテーブル上には幾つかの小冊子とテキストが置かれて、先ずはテキストから紹介します。

温泉入浴指導員養成講習会テキスト

このA4サイズ164ページのやや厚めのテキストには、講習会主催の『財団法人日本健康開発財団』が今までの研究結果に基づいた内容が書かれてます。

中はこんな感じ

温泉入浴指導員養成講習会テキスト一部内容

この見た目的にはかなり「硬い」感じのテキストですが、業務上にはかなり役立てる部分が沢山入ってて、例えば僕が通訳案内士の業務を実行するときに、お客様が温泉について何も分からなくても、僕の説明を受けたら、楽しくかつ安心して体に負担の少ない方法でリラックスして安全入浴することができるはずなので、更にこの温泉施設に加えて、周辺施設と連携して『総合的なプログラム』というものをお客様に紹介することによって、より温泉を楽しめることになると期待できます。

そして、この小冊子が付いてます。

温泉入浴指導員養成講習会テキスト 温泉心得帖
これは、温泉について基本的なものをまとめて簡単明瞭にイメージと共に紹介する本です。
見た目はすごく薄くて存在感のないこの小冊子は、実は初心者でもすぐに分かるように書かれていますので、お客様に紹介する前に、まず自分もしっかりこの一冊だけでもキチンと勉強しなければならないのです。

他には、このA5ぐらいの大きさの2冊があります。

温泉入浴指導員養成講習会テキスト 
温泉利用プログラム型施設ガイドブック、温泉利用型健康増進施設ガイドブック
日本には、様々な温泉施設があり、その中に別格として存在するのがこの2つの施設。
これは国に届出し、審査に受かってから初めて認可されるので、お客様としては安心して入浴することのできる温泉施設ガイドブックみたいなものです。

この2つはなぜ安心して入浴することができるのかというと、

1の温泉利用型健康増進施設には、必ず1人以上の『温泉利用指導者』か他の該当資格がいると義務付けされています。

そして2の温泉利用プログラム型施設には、必ず1人以上の『温泉入浴指導員』がいることを義務付けしています

最後に、この本が出てきました。

温泉入浴指導員養成講習会テキスト 救急蘇生法の指針2010年版
温泉に入ると、実はそれと伴っていろんなことが起きる可能性が高いので、万が一の時に備えて、救急蘇生法を学んだほうが一番いいです。

実は2年前に上級救命講習を受けたのですが、今回は復習する気持ちで臨んだ。


これで、先ずはテキストについて簡単に紹介をさせていただきました。
次回の記事では、二日間の内容、及び感想につきまして述べたいと思います。

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